語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

社会

国家公務員の冬のボーナス増加はそんなに批判されるべきことなのだろうか

民間企業の業績が回復傾向にあり、賞与の額も改善してきていることもあって、今年の国家公務員の冬のボーナスも増加しました。 このニュースに対し、案の定ネットではバッシングのコメントが大量に出ていますが、そのことについて個人的に思うことを書きたい…

現状に不満があっても、やみくもに変化を求めてはならない

先日のオーストリアの大統領選挙では、リベラル派のファンデアベレン氏が勝利したものの極右政党との差は僅か3ポイントにすぎず、極右正当の台頭を許すという衝撃的な出来事が起こりました。 イタリアでも、左派政党の首相が提唱した憲法改正案が否決され、…

カジノが解禁されるとして、日本でカジノは成功するのだろうか

カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する法案をめぐり自民党の国会運営が批判されていますが、同法案は近々成立しようとしており、近い将来日本でもカジノが解禁される見込みとなってきました。 しかし、個人的には日本でカジノを解禁してもあ…

大学授業料の高さが思い切り少子化に繋がっている気がしてならない

近年、日本の大学の授業料の高さが問題視されることが増え、授業料が大きな負担となっている学生が少なくないという現実が広く知られるようになってきました。 私も中国人ばかりが暮らすアパートで生活保護ラインを下回る大学生活を送っていましたが、明らか…

数学って受験科目として本当に必要なのだろうか。どれだけ必要なのだろうか

現在でも、一定レベル以上の国立大学の一般入試では、理系はもちろんのこと文系であっても二次試験に数学がかせられます。 文系はまだ数3がない分ややマシではあるものの、数学ができないばかりに私立に行く人は多いですし、受験生にとっては明らかに重い負…

女子学生だけに家賃補助を出すことが許されるべきか

普段は東大を素直に称賛するコメントが多い当ブログですが、そんなブログを書いている私からしても、「アホちゃうか」、「何堂々と差別してるねん」と思うような取り組みを東大が導入したので、その件について思うことを書き散らしたいと思います。 ○普通に…

冷静に考えて東京と地方の有効求人倍率・賃金格差は酷すぎると思う 地域によってチャンスの数が違いすぎる

ここ数年は有効求人倍率が改善しており、新卒者を中心に就職状況はマシになってきました。平成27年度の有効求人倍率は1.23(パート除いても1.08)と平成22年度の2倍ほどとなっています(もろにリーマンショックの打撃を受けた世代としては人生の難易度違いす…

火災への恐怖心、警戒心が年々薄れていっている気がする

先日、明治神宮外苑のイベントで火災が発生し子供が一人なくなるという痛ましい事故が発生し、大きな話題となっています。 今回の事故は、素人が見ても発火のおそれが大きく一気にも燃え上がる危険が強い構造をしていたことから、火災への警戒心の弱さが事故…

体罰や暴力的手法ってそもそも必要性がどれぐらいあるのだろうか 必要性とかほぼないではないか

近年では体罰の禁止の圧力が強まっており、教育現場ではかなりの程度体罰が排除されてきています。 家庭ではまだ見過ごされているところが多いですが、それでも体罰は基本的に許されないとの観念は広まってきています。 体罰というのは、暴行罪などに該当す…

「選ばなければ仕事はある」とかいう人は、具体的にどんな会社があるのか教えてほしい っていうか就職を斡旋してほしい

世間ではいまだに日本の景気が良かったころの感覚が抜けないのか、無職者やフリーターに対して「選ばなければ仕事はある」と言う人が少なくありません。 しかし、実際に一時期ハローワークに通っていた身としては、「そんな良い会社があるなら教えてよ」、「…

制服なんてズボンとスカートの自由選択でいい

数日前に、女子の制服でズボンを選ぶことができる学校の話がネット上で話題になりました。 この学校でトランスジェンダーへの配慮を理由としてそうしたようですが、そういう理由抜きにしても私自身は長らくズボンかスカートなんかなんて自由でいいだろと思っ…

自分よりすごい人達が簡単に目に入りすぎる時代

インターネットが普及して久しい現在、ネットの浸透により人や社会は大きく変わりましたが、その中でもすごい人たちを簡単に目にしてしまうことについて少し語りたいと思います。 ○すごい人たちを簡単に目にできるようになった インターネットがあまり普及し…

文系・理系でひとくくりにする大雑把にもほどがある議論はやめよう

今も昔も高校時の文理選択は人生の大きな岐路ですが、日本では、大学入学後はもちろん、卒業後ですら文系か理系かという分類で物事が語られることが少なくありません。 しかし、そんな文系か理系かの2分割で物事を考える思考方法は、あまりにも合理性がない…

過半数の賛成で物事を決めるのは乱暴すぎないか 多数決も濫用してはならない

現代社会では、色々なことが過半数の賛成をもって決められます。 衆議院での再可決という例外を除けば法律の制定もそうですし、裁判員裁判絡みで例外はあるものの裁判もそうです。 国の趨勢を決めるような事態や、その人の人生を大きく変えてしまうような判…

震災支援が偽善に見える理由 人はわかりやすい不幸しか助けようとしない

熊本地震からもうすぐで半年が経ちますが、近年では震災支援をしたり黙とうをしたりする人に対し「売名」、「偽善者」と謎の叩きが頻発する状況となっています。 「良いことをしているのにバッシングは酷い」と思う方が大半だと思いますが、本音を言うと「確…

貧乏をこじらせすぎた結果、一周回って貴族の思考にたどり着き囚われてしまった話【閲覧注意】

※食事中の方や過食症の方は閲覧にご注意ください。 世間では、今でもNHKの貧困報道に対して数多くのバッシングがなされていますが、今日は私のとある昔話を交えて、貧困は本当悲しいという話をしたいと思います。 ○小学生(主に低学年)のころの私の経済状況…

同じ「障害」であっても世間の反応は大違い 

最近では、連日パラリンピックが話題となっていますが、そのパラリンピックを見ていて「やはり身体障害とそれ以外の精神障害とかとは反応が全然違う」、「身体障害については差別がかなり減ってきたけど、それ以外は…」ということを実感したので、その話をし…

人工知能が人間の上位互換的立場になるとき、人はどう生きればよいのか

日本ではまだまだ先のことと思って盛大な議論にはなっていませんが、スイスなどでは人工知能により雇用の大半がなくなってしまう事態に備えてベーシックインカムを導入するべきではないかという議論が行われています。 人工知能の進歩により本格的に雇用が急…

恥の文化に染まりきると息苦しい 心の中に関西人やブロガーを入れておこう

タイトルだけ見ると、「この人今年も司法試験落ちて、遂に頭がおかしくなったか」と思われそうですが、ちょっとセンスが神っているだけで私はまだ正常なのでご安心ください。 それはさておき、本題である「関西人やブロガーの価値観や考え方を取り入れると、…

労力に見合うだけの成果が得られやすい 大学受験はリスクが低い良き選択肢

現在では努力しても報われないことが多いと考える人が増えていますし、実際に社会を見るとその通りになっているところが多いです。 そのため、若い人を中心に、コスパが高くリスクが低い選択肢が好まれる傾向がより強くなっていますが、個人的には「(基本的…

優秀すぎる部下・後輩への接し方

後輩の接し方や指導方法で悩んでいる方は、世の中にいっぱいいると思います。 基本的に、物分かりが良く「できる」部下・後輩については、接し方や指導で困ることは少ないでしょう。しかしあまりにも部下・後輩ができすぎているとそれはそれで戸惑う人も少な…

「ハイリスク○○リターン」でいうリスクの具体的意味【閲覧注意】

昨日、現在の日本で最高クラスにリスクの高い試験である司法試験の合格発表が行われました。 合格者数は遂に旧司法試験の末期である平成16年、17年と大差ない1500人台まで減少し、旧司時代と比べてもリスクが高いままであることが浮き彫りになりました。 合…

苦労した人ほど報われてほしいと思う

世の中では、どうしても大成功した人ばかりが注目されますし、若くして成功をつかんだ人がちやほやされる傾向が強いです。 例えば、野球で言えば若くして球界のスター選手となった日本ハムの大谷選手やヤクルトの山田選手のような人ばかりが賞賛されるもので…

日本人がどんどん日本から脱出するとき

現在の日本では、エリート会社員や優秀な学者、富裕層などを除くと日本を抜け出して海外に定住したり、外国で子どもを生活させたりする人はなかなかいません。 しかし、近い将来、そういう人たちだけでなくもうちょっと普通の人が外国への移住を計画し、子ど…

失敗者が語ることの意味 失敗談・不合格体験記の価値

世の中には何かに成功した者がいれば、当然その陰で失敗した者もいます。 しかし、世間で話題になるのは上手くいった人のことばかりであり、上手くいかなかったというような人は話題になりません。 甲子園で負ければ話題になりますが、それは彼らが県で優勝…

ハングリー精神論なんて幻想、まやかし、大嘘ではないか

他国に比べ日本が経済的にかなり豊かだった時代は終わり、少なくない先進国に追いつき追い抜かれ、発展途上国との差も縮まってきている現在では言われることがだいぶ減りましたが、「恵まれた日本人はハングリー精神がないから」云々と言われることがたまに…

アフリカの子ども達に比べれば云々が心に響かない理由

世界の多くの国と違い日本はGDPが20年前と比べて全然伸びておらず、他国との経済的に豊かさの差異がかなり縮まったので、以前ほどは言われなくなりましたが、今でも「アフリカの子ども達に比べれば日本人は贅沢(だから文句言うな)」といった趣旨の発言をす…

企業という現代の日本の無法地帯

無法地帯と聞くと、紛争の続いている国や、治安の悪い発展途上国、イスラム国が支配する地域などを連想する人が多いと思う。 しかし、そう簡単に命や財産を奪われないだけで、今の日本にも無法地帯的な場所がないだろうか。 そしてなぜかそのことがあまり問…

「4位じゃ死にたくなる」は至極妥当な感想

女子団体が銅メダルを獲得し、男子団体も決勝進出、そして水谷選手が個人銅メダルに輝き躍進の著しい日本の卓球界ですが、躍進の中心人物である水谷選手の発言が少し話題になりました。 テレビ局によっては自主規制に引っかかるため発言の一部をカットしたと…

生前退位の制度構築はすぐ議論すべき 天皇陛下まで酷使するブラック国家は脱却しよう

以前から天皇陛下は生前退位の意向を示唆していましたが、昨日遂に「お気持ち」を表明し、本格的に生前退位の議論が白熱化してきました。 www3.nhk.or.jp ようやく今頃になって皇室典範の改正の動きが見られてきたわけですが、とにかく急いで制度を整えるべ…