失われた310億円 【衛星「ひとみ」運用断念】
先月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げたエックス線天文衛星「ひとみ」が通信不良の状態に陥ったと発表されましたが、送信前にデータが正しいか委託業者が確認せず、JAXAも業者がチェックしたか確かめなかったという人為的ミスが重なったことが通信不能状態になった原因だったことが明らかになりました。
天文衛星:「ひとみ」失敗、人為ミス重なる…JAXA報告 - 毎日新聞
誰もミスしたくてミスをしたわけではありませんが、今回のJAXAの失敗による損失は310億円と言われております。
再発防止策は30日に発表されるとのことですし、より詳しい検証及び説明が今後なされると思いますので、ひとまず国民はそれを待つべきなのでしょう。しかし、310億円ですよ。310億円。この額を見ると、さすがに現段階からいろいろ言わざるを得ない。
・適切なチェック体制が整っていたのか?
現段階では人為ミスの具体的内容はよくわからないところがありますが、はっきりと人為ミスとの報告が上がっているため、防げる事故だったのに過失行為がいくつも重なって事故を招いてしまったことは明らかでしょう。
予見ができない事態が発生してそれに対応できなかったというわけではなく、チェック体制に問題があった可能性がすごく高いです。
この手の多くの予算がかけられた重大プロジェクトでは、ヒューマンエラーを想定して、何重ものチェック体制が敷かれなければいけないものですし、航空機の運航などの分野でも、人間はミスをすると言う前提のもと、厳重なチェックを何段階も重ねることによるシビアアクシデントの防止に努めています。
ですが、果たして、JAXAは適切に何重ものチェックをしたのかでしょうか。
310億円もの国税がかけられた重大プロジェクトという意識を強く持って、しっかりとした体制がつくられていたかどうか。310億円もの損害を出しているわけですから、国民はこの点をしっかり監視しないといけませんね。
この国のお偉いさんは責任逃れが大好きですが、310億円はあまりに重い。徹底的に責任を取らせなければならない。
・310億円の損害はあまりに大きい
世の中には300万の借金で長年苦しめられ、それで首を吊る人だっているわけですよ!それが今回の案件は、1万倍以上の310億円ですよ。
310億円あれば、1万人ぐらいの学費ローンを帳消しにできますよ。ローンが消えた人々は、結婚も早めにできるようになって、子供も1人でなく2人授かれたかもしれない。少子化問題だってこの予算使えばそれなりに解決できたかもしれないんですよ!
310億円の使い道を色々と考え始めるとキリがないのでもうやめますが、あまりにとんでもない額です。
本来なら、JAXAのお偉いさんは、国民に焼き土下座して全国巡回しなければいけないと言われてもおかしくないですよ(いや、さすがにそれはおかしいな)。
土下座はさておき、そうも言いたくなるぐらいの重大な案件ですよ。これは。310億円パーにするとか国賊と言われても仕方がないレベルですよ。
・舛添知事を批判するのもいいが
今お昼のワイドショーを賑わせている人物といえば、何といっても舛添知事です。
その舛添知事を、不適切な税金の利用と批判するのは大いに結構です。しかし、こちらは知事とは比べ物にならない額の310億ですよ。
一応、舛添知事は故意でお金を不適切に使ったわけで、故意と過失で違いはあります。
とはいえ、額の大きさが全く違うわけですよ。額の大きさを考えたら、いくら故意でないとはいえ、少なくとも同等レベルには批判されないとおかしいでしょう。
しかし、現実には舛添知事の10分の1も叩かれていませんね。連日お茶の間を騒がせている舛添知事とは違って、今のところはそこまで報道もされていません。
これからはさすがに報道が増えると思いますが、是非ともマスコミのみなさんには国民の怒りを代弁してもらいたいものです。
色々と言いましたが、焼き土下座なんてしても失った310億円は帰ってこないので、ここは再発防止策の徹底と、責任者の解雇・降格・給与大幅カットで手を打ちましょう。
しかし、私が責任者なら罪悪感から発狂してもおかしくないレベルですね。申し訳なさすぎるので、給与は全額返済しますよ。最低でもそれぐらいはしないと国民は納得しないのでは?ボーナス全額カット程度で納得できますかね?