日本生まれ日本育ちで損すること
最近はテレビを見ていても、日本万歳的な番組が多いです。
ネットを見ていても、やたら日本上げのコメントを見ることが多いです。
現代でも、アニメやゲームなど日本が誇れるものは数多くありますし、私自身「なんだかんだで日本もまだそこまで悪い国じゃないな」「日本はかなりマシな方だな」と思うことが多いです。(30年後は知らんけど)
しかし、個人的に日本生まれ日本育ちでめちゃくちゃ損してるなあと思うことがあるので、ちょっとばかしその話をしようと思います。
・日本にもダメなところがいくつかある
言いたいことも言えないポイズンな今の時代、日本の悪いところを挙げすぎると非国民扱いされかねません。
そのため、よく言われることにとどめますが、日本のよくないところ、そのせいで日本人が損していることとしては、下のようなものがあげられるでしょう。
家が狭い
都会に人が多すぎる
電車が混みすぎる
労働環境が悪質(労働時間が長い、転職市場が育っていない)
同調圧力が強い、出る杭を打つ(村社会ゆえ)
年上の言うことを過度に重視しなければならない(儒教のせい)
年金制度がほとんど崩壊
男性ばかりに責任がいきやすい(家父長制が続きすぎたせい)
男性の幸福度が戦争中国家レベルに低い
女性は女性でバリバリ仕事しにくい(労働環境のせい)
保育園落ちた日本死ね
なんでも自己責任にしようとする
他の国でもよくある問題はできるだけ省きましたが、日本にもよくないところ、批判すべきところ、治すべきところは結構ありますね。
・しかし、その中でも最も損なのは?
色々日本人で損することはあるでしょうが、中でも最も損だなあと思うのが、公用語が英語ではなく、しかも英語から様々な点でかけ離れた言語であることです。
日本語自体が悪いわけではないのですが、現在世界で最も影響力を持つのは英語であり、非英語圏の人々も英語は否応なしに学ばされます。
日本人も例外ではなく、英語を学ばされる羽目になりますし、ビジネスや研究を真剣にやれば英語が必要になる機会が当然増えます。
・一体どれだけ損なのか?
皆さんも散々苦しめだろうその英語ですが、英語の習得の難易度は、どの言語を母語とするかで大きく違います。
フランス語やドイツ語などは英語に近い要素が多いですし、単語も似たようなものが少なくありません。逆に日本語は英語とかけ離れた言語で、もう色んなものが違いすぎています。
そのせいで、フランス人やドイツ人に比べると、日本人の英語習得難易度は大きく上がります。
どれだけ上がるかというのが問題ですが、あまりに日本語と英語が違うせいで、アメリカ屈指の頭脳を持つエリート長官ですら日本語の習得は容易でないという現実があります。
だいたい、ドイツ語やフランス語の3倍から4倍日本語は時間がかかると言われるとか。そういえばラミレス監督もいまだに日本語片言ですもんね。
英語の習得に必要な学習時間|ETNのアプローチ|English Tutors Network - ビジネスパーソンの英語コミュニケーションのために
(上のソースでは、4倍じゃすまなかったなんて言えない… )
アメリカ人が日本語を学ぶのも難しいですが、当然日本人が英語を学ぶのも難しいです。
さらに、日本人が英語を学ぶ上では日本語にない音を聞かなければならないため、特に発音面の難易度が高いです。
そういうわけで、日本人が英語を習得するには、ドイツ人やフランス人の3倍や4倍学習量をこなさないといけないと言われています。
3倍4倍頑張ってやっとドイツ人やフランス人と同じになれるんですよ。
やってられませんよ!こんなの競争にならないじゃないですか!
・最後に
ビジネスをする上でも、研究をする上でも、現代の世界において主として用いられるのは英語です。
他の国の人たちは、英語をさっさと習得して他のことに時間を割くことができるのに、英語を習得しにくい日本人は英語を習得するだけで大幅に時間が取られてしまう。
日本人にとってこのことは大きな問題でしょう。私たちは日本で生まれ育った時点で多大なハンデを負っているのです。
一応、アラビア語を母語とする人なんかも似たような問題は抱えているので、言い訳といえば言い訳なのですなんですけどね。
とはいえ、研究等だけでも時間を取られるのに、さらに語学にいっぱい時間が取られるというのは本当キツイです。
何とか日本語を世界の覇権言語にする術はないのでしょうか(現実逃避)。