語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

どう頑張っても勝ち目のない天才に勝つにはどうすればいい?そんなの殺すしかないじゃん

 何とも物騒で酷い発言だが、これは、ある予備校の名物教師が発した言葉である。

 ライブで発した言葉なので、おそらくDVDなどでは収録されていないものだろう。

 そのため、「今でしょ」などとは違って聞いたことのない人が大半だと思うが、まさに真理を突いた発言である。

 

 私は根性論が死ぬほど嫌いな人間なので、「まさにその通り」「私が求めていたのは綺麗ごとではない。そういう回答なんだ。」と思わず大きくうなずいたのをよく覚えている。

 

 

 まあ昔話はさておき、この発言はちゃんとその後続きがある。

 だからこそ、ただの暴言ではなく良い話として、記憶力がガバガバな私の頭にも残っているのである。

 話の詳細はこんなかんじだ↓(言い回しは適当になっているので注意)。

 

 どうあがいても勝ち目がないようなすごい人間は確かにいる。

 東大とかに行きたいと思ったら、当然そういう人間との競争にも勝ちに行きたいわけだ。

 では、そんな人間に勝とうと思ったらどうしたらいいか…

 

 殺すぐらいしか方法がないよね。

 本当にすごい人相手には勝てない。無理なものは無理だ。

 

 でも、本当に殺すわけにはいかない。

 そうなるとそんな人間に勝つことは諦めるしかないってことになる。
 

 

 それで別にいいんだ。
 東大には3000人も入学枠がある。

 そんな勝ち目が全くないよう天才なんてほんの少ししかいない。3000人もいるわけないから!

 そんな天才が座を奪っても、まだちゃんと空きがある。そこに入ればいいんだ。

 天才になんか勝てなくたって、東大には入れるんだ。

 

 

 身近にすごすぎる人がいて自信を無くしているというのは世の中に凄く多いと思う。

 特に、レベルの高い有名進学校に入学してしまった人からすると、「こんな人に追いつかないとあの大学には入れないのか」と絶望することもあると思う。

  私も中学時代、帰国子女で英語がペラペラな上、どの学校の過去問を解いても数学100点を取っていて、息を吸うように東大寺に合格したような人間を間近で見ていたし、「こんなのに勝てないと京大にはいけないのか」と思っていた。

 

 しかし、別にそうではない。とびぬけてすごい人ばかりが合格しているわけではない。

 そういうことを受験のプロが教えてくれたことで、かなり励みになった。

 身近にすごすぎる人がいて、自信を無くしてしまっている人、自信を無くしきっている人は、どうかこの話を胸に刻んで頑張ってほしいと思う。私は京大に受からなかったけどな。

 

 

 …

 ここで終わったら綺麗な話で終わってしまって、ゲスの極みの私にとっては面白くないので、ちょっとだけ補足をしておきます。

 確かに、私がみた限りでも、ぶっ飛んだ素質の人ばかりが有名大学に合格したわけではありません。東大はあまり知りませんが、少なくとも京大や阪大ではそうです。

 ただ、そうはいっても、普通の人からすれば明らかに素質がある人が、恵まれた環境で、めちゃくちゃ努力して合格できているのです。

 

 結局、天才以外の空き席には、

・天才レベルまで行っていないだけでとんでもなく素質に恵まれている人

・素質がかなり恵まれていて、かつ、環境もかなり恵まれている人

・素質に結構恵まれていて、さらに常人には真似できないほどめちゃくちゃ努力した人

 なんかが入るのです。


 なので、懸命に努力したからといって、東大、京大は勿論、阪大とかでも空きに入るのはかなり難しいと思います。

 

 それに、これは県トップクラスの進学校の生徒ばかりがいるところで話されたことなので、素質も環境もある程度恵まれた人以外に通用する話とは限りません。私のような素質も環境も恵まれない人間が東大の空いた座に入れるわけがないだろ!

 美談なんて所詮はそんな不都合な真実のあるものなんですよ(容赦ない切り捨て)