語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

とある被差別部落の話

 関西にはあちこちで被差別部落がありますが、私も関西育ちなこともあり同じ市内に被差別部落がありました。

 闇の深いテーマなので語るべきなのか悩みましたが、少しばかり語りたいと思います。

 

 

被差別部落と知ったきっかけ

 同じ市内ということもあり一応その地域の存在自体は知っていましたが、傍から見ても部落かどうかなんてわかりませんし、ほとんどの人は部落だと知らないでしょう。
 私も教育委員会のお偉いさんの話を又聞きしなければ、おそらく知ることはなかったと思います。

 

 

○その地域の中学校の話

 ただ、教えてもらった後だと「なるほどな。やっぱりな」という感想になりました。

 というのも、その地域の中学校に勤めていた元教師(塾講師に転身)から、バイクが日常的に廊下を走っているなどのとんでもない状況を聞いていたからです。

 平成も10年以上経ってからは、盗んだバイクで走りだすこともありえなくなったというのに、廊下をバイクで走りだすのだから狂っています。教師を辞めたくなって当然です。

 

 あと、私が部活でその中学校にいったときは、規律の厳しいはずの野球部の部員が試合の合間に平然と煙草を吸っていました。こそこそ吸うチンピラはたまにいるかもしれませんが、ユニフォームを着たまま堂々と煙草を吸うことが普通となっている光景にはさすがに驚きを隠せませんでした。

 

 さらに、私の中学時代は、「あの中学校は荒れまくっているから、その分良い成績をとると内申点が跳ね上がりやすい」と言われていて、実際、その中学校の出身者は塾の模試では私よりも点数が低くても、内申点はかなり高かったです。入試の公平性を歪ませているので、明らかに問題だと思うのですが、どうも表だって問題になっていないのが闇の深いところです。

 

 ついでに言うと、あまりにグレ方が酷すぎて写真が2chのまとめに載ったこともありました。

 

 私が通っていた公立中学校でも、窓ガラスが全部割られる、毎日何かが壊される、入学前の年に死者が出る、正門前でガラの悪いヤバイ奴が待ち構えているなどの問題がありましたが、上で例示した状況からお察しのとおり、例の中学校はそれを上回るカオスかつ世紀末っぷりでした。

 もし私がその中学校に通っていたとしたら、100%不登校確定でしょう。

 

 

○問題は貧困な気がする

 同じ市内にあるとはいえ、ほとんど誰も被差別部落とは認識していないですし、直接の部落差別自体はほとんどなくなっているのではないかと感じます(むしろ公務員の同和枠や、一部の部署で不祥事が頻発する方が問題になっている気がしてならない)。

 しかし、その地域の質素さを見るに、経済的に恵まれない家が多そうです。

 

 他の被差別部落についても、他の地域より生活保護受給率が高いという研究を見たこともありますし、直接的な差別はなくなってきていても、かつてあった差別の影響である貧困は残存したままなのかもしれません。

 

 私の中学の同級生を見ても、グレるのは貧乏な家庭の出身者がすごく多かったですし、その例の中学校がめちゃくちゃ荒れていたのも、差別されているからという理由ではなく、貧困で欲しいものもロクに買ってもらえない・やってられないグレるしかないからという理由ではないかと思えてなりません(ろくに遊ぶところもない田舎だしね。)。

 貧困は世代を超えても連鎖する傾向がありますし、真の問題は貧困ではないかと強く思います。