語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

めちゃくちゃ頑張っても結果が出ないときはどうすればいいのか

 なんだかんだで盛り上がったリオ五輪もうすぐ終わりとなり、いよいよ夏も終わりの気配が見え始めてきた今日この頃。

 その五輪ですが、陸上を見ていると自己べストを年単位で更新できていない選手が数多く見られます。

 

 才能と努力のレベルこそ違いますが、五輪選手でない一般人であっても挑んでいることの難易度が上がれば上がるほど、めちゃくちゃ頑張っても結果が出ないという事態に直面します。これはスポーツ以外でも言えることでしょう。

 しかも、一般人はトップ選手と違って現状維持だけではダメですし、国の代表としての誇りをもてるわけでもありません。

 

 努力の方向性や質、やり方が別におかしいわけではない。量もかなりこなしている。それでも結果が出ない。

 別に多くのお金がもらえるわけでもない。自分は向いていないのだろうか。もう辞めたほうがいいのだろうか。

 めちゃくちゃ頑張った人はそういう悩みに向き合うことになりますし、モチベーションの維持が非常に難しいわけですが、結果が出ないときはどうしたらよいのでしょうか?

 

 先日バルセロナ五輪の金メダリストの岩崎恭子氏がためになることを言っていたので、その話を頭に入れて考えてみたいと思います。

 

 

1.他のことをやってみる、挑戦してみる

 岩崎氏は14歳で五輪金メダルを取りましたが、その後は体の成長でより女性らしい体型になってしまったこともあって記録を伸ばすことができず、一時期は代表入りすら危ぶまれる事態になるほどスランプとなりました。

 中でも、中3から高1の間の記憶がないほどもがき苦しむ日々を送っていたようです(文献によっては中2からとなっていますしもう記憶がボロボロ…)。

 世間はメダル以外には冷たいのでバルセロナ以降のことはほとんど話題になっていませんが、金メダルまで取った人が強化選手に外されるようなところまで来たら普通は自分を信じられなくなって心が完全に折れるでしょう。

 

 それでも水泳を辞めずにアトランタ五輪に出場することができたのは、監督の働きかけもあって平泳ぎ以外のことに挑戦したことで水泳のモチベーションを維持できたからというのが大きいようです。

 

 頑張っても報われないのに、その事実を直視しながらやり続けるのはあまりに辛いことですし、五輪で金メダルを取る人ですら精神が壊れそうになるほど苦しいものなので、結果が出ないときにはあえて他のことに挑んでみるというのもありでしょう。

 長年取り組んできたことを諦めることなく続けるには心が完全に折れてしまってはいけないので、心を休ませつつ能力を維持して技能を磨くには良い選択肢だと思います。

 

 陸上なら短距離中距離長距離を変えてみる、競泳なら自由形平泳ぎ背泳ぎバタフライ全部やってみる、野球やサッカーなどなら他のポジションもやってみる、テニスやバドミントンならダブルスに力を入れてみる、大学受験なら数学で行き詰ったら他の科目をやってみるといったようにすることで、ただリフレッシュするだけでなく新たな可能性を広げられるかもしれませんし、思い切って少し違うことをやってみることも考えるとよいでしょう。

 

 「(肝心の)仕事で行き詰ったらどうするねん」という話ですが、その場合はもう気分転換と完全に割り切って趣味に力を入れてみたりするとよいかもしれません。

 それこそブログで小遣い稼ぎをしつつ、自分の人生を振り返ってみてもよいかもしれません。

 あのサッカーの王様ペレも調子が悪いときはコーヒー飲んで気分転換をしたようですし、ペレほどの不屈の魂をもっていない一般人はより気分転換を図るべきといえるでしょう。

 

 

2.他分野に転向する

 やはり人には素質や適性がありますし、挑戦することの難易度が高くなるとどう頑張っても無理な場合もあると言わざるを得ません。

 毎日めちゃくちゃ頑張っている高校球児でも甲子園に出られないまま終わってしまう人も多いわけです。諦めて新たな道を進むしかないことも当然あります。

 

 他人や社会は結果が出なければなかなか評価しないですし、何より自分自身が結果を出せなければ納得せず評価もしないので、このまま頑張ったところで結果がまず出ないとわかればきっぱり諦めるのも大事です。

 物事を諦めれば他のことにより時間や労力を費やせます。

 一つのことを諦めることは、また一つの目標達成に近づくことなのです。

 

 あのイチローも王さんも、今季盗塁王を取りそうな糸井選手も投手を諦めたからこそ一流の野手になれたわけです。投手を諦めて一流野手になった人、捕手を諦めて他のポジションで一流になった人は挙げていくとキリがないほど本当いっぱいいます。そういえば甲子園優勝投手の広島堂林さんは何をしてるんでしょうかね。

 それに野球をやめて他の競技で五輪に出るような人も世の中にはいます。やり投げの新井選手もそのパターンですね(そういえば私の恩師も高校で野球を諦めて転向したんだった。)。

 

 どうせ頑張るなら結果が出そうな分野で勝負したほうが得策でしょう。

 甲子園に出た球児が仕事でも活躍することが少なくないように、一つの分野でめちゃくちゃ頑張った人はだいたい他の分野でも頑張れるので、結果を出せる分野で新たに頑張るのも有力な選択肢の一つです。

 

 

3.あえてさらに頑張る

 これは安易にお勧めできませんが、さらにがむしゃらに頑張ることで結果を出しに行くことも考えられます。

 いくら行き詰っていても、やはり数をこなすことはとんでもなく大事なので、さらに頑張りまれば上手くいくこともあります。数をこなすことで微妙な問題点を改善できたりすることもままあります。

 

 とはいえ、疲れているときに頑張りすぎるとかえって悪い癖が身につく恐れもありますし、投手が投げ込みで肩を故障するようにかえって悪い結果を招く恐れもあります。

 日本ハムの斎藤投手がしばらく登板することすらできず行方不明になっていたのも、調子を取り戻そうと投げ込みすぎて右肩関節唇損傷を負ったのが原因ですからね。

 

 日本では、この理論でさらに頑張って物事を解決しようとする人が少なくないですが、それで取り返しのつかないことになった人もまた少なくありません(特に野球での投手)。

 さらに自信をなくして自暴自棄になり、人生まで諦める羽目にならないためにも、この方法を安易に取るのは危険だと思います。

 

 とはいえ、やはり数をこなすのは何においても重要なので、やり方を考え直し休養も取るだけではどうにもならず、結局最後は頑張りまくらないといけなくなることが多い気がしますけどね。それで壊れたらもっていない人生だったということよ

 岩崎氏も結局最後はめちゃくちゃ練習したからアトランタ五輪にも出られたわけですしね。