語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

自分に子どもがいたら、公立中学校には絶対行かせたくないと思っている

 世の中には中学校のころが一番楽しかったという人がいるようですが、私にとって中学時代は思い出したくもない消したい過去であり、ほとんどなかったものとして取り扱っています。あまりに多くの失敗をしてきた私の中でも、中学受験をしなかったことこそが人生で最大の失敗と思っています。

 

 世の中には、十分な財力があるにもかかわらず、「社会の縮図である公立中学に行き打たれ強くなるべきだ」と私からすると狂気の沙汰としか思えない言動をする親がいるようですが、私がもし親になったら、自分の中学時代の話をして、泣いてでも子に「公立中学だけはやめておけ」と説得するという話をしたいと思います。

(定評のある私立中学があまりない地域にとっては無縁の話ですし、地域差が大きいので注意。)

 

 

1.身の危険が生じる、犯罪被害に遭う

 地域によって中学校の治安は全然違うようですし、同じ市内でも環境が大きく違うので、一概には言えませんが治安の酷いところはとんでもなく酷いです。

 市内ではマシと言われた私の出身中学校でも、窓ガラスが全部割られる、毎日何かが壊される、入学前の年に死者が出る、正門前でガラの悪いヤバイ奴が待ち構えていることがある、値段の高い靴は盗まれるという理由で靴は学校指定といった状況であり、完全に無法地帯と化していました。

 

 そういう状況からお察しですが、まともに話の通じない何をしでかすかわからないような危ない人間も少なからずいて、そういうやばい人と関わらないよう神経をとがらせる毎日を送る羽目になりました。

 普通はいくらDQNでも、成績優秀でスポーツもできるような人に嫌がらせをしたら自分の立場が危うくなるとわかっているため嫌がらせの対象にしませんが(普通はDQNでもそれぐらいのことは理解しているのです)、善悪の区別がつかず「さすがにこいつに攻撃したらいけない」みたいな思考ができず、自分の立場が危うくなるとか考えられないほどの悲惨な頭脳をした人もいるのです。

 

 私もいわゆるスクールカーストでは上の人間のはずでしたが、誰相手でも攻撃しかねないサイコパスにとってはそんなことは関係ないですし、誰であっても油断できないのです。流れ弾が飛んでくるようなものです。

 事実、私も頭のおかしいサイコパスに指を捻じ曲げられたリ、ペンチで耳を挟まれたり、ズボンを脱がされたりする被害を受けました。バリバリスポーツをやっている人間でもそういう被害を受けるわけですから、ましてやオタクキャラの人やスポーツもやっていないおとなしい人がどうなるか・どれだけ肩身の狭い思いをするかは想像に難くないでしょう。自分が直接被害に遭わなくても心が強く痛むものです。

 

 荒れている地域だと、こんな感じで犯罪者予備軍どころか本当の犯罪者そのものが公立中学校に複数人いるのです。本当に「やばい奴」というのがいるのです。

 しかも、学校はいくら犯罪行為が行われていても死者が出るぐらいでないとなかなか警察沙汰にしませんし、警察も動きません。完全に無法地帯です。死者までは出ないと言えども(あれ?私のところでは出ていた気がするぞ…)、犯罪行為がやりたい放題でホンジュラスなどの国を笑えない環境があるのです。

 

 育ちの良い人や、運よくまともな中学校に行けた人には想像もつかないのでしょうが、こういうところが平成も15年とか経ってもまだ存在していたのです。そして、ネットではいまだにたまにこの手の話が出ていますし、私の弟や妹のときも大して状況は変わっていなかったようなので、おそらく現在でも地域によってはこんな感じでしょう。

 

 こんなろくでもない環境だと、危ない人に絡まれないために神経を使いすぎますし、ストレスが溜まります。そして被害を受けてからでは遅いです。

 自分の子をわざわざ犯罪者が何人もいる環境に放り込むべきでしょうか。自分の住む地域の中学校が荒れているという方はよく考えてください。

 そして、今は荒れていなくてもある学年だけ荒れるという現象もあることを頭に入れてください。

 

 

2.環境上勉強に支障が出る、授業でやっていることのレベルが低い

 荒れた中学では、とにかく危ない奴を注視しなければいけないため、身を守るために神経を使います。当然、勉強に集中するのは難しくなります。

 勉強するために学校にわざわざ来ているというのに、勉強するのが難しい環境になっているとか心底馬鹿らしいですよね。

 しかし、まじめな人間の(まともな)教育を受ける権利が害されているというのに、何の手立てもないというふざけた現実があるのです。

 

 それに、公立中学はできない人に合わせて教育をするため、勉強ができる人にとっては暇で無駄になりますし、授業中に自学自習する羽目になりがちです。授業中に私語が飛び交うことも珍しくないでしょう。

 さらに、そういう中学校では何故か教師までろくでもない人が少なくなく、怒鳴ったりヒステリックになるだけで論理性のかけらもないような人間もいるものです。

 あと自分とは無縁の問題なのに、全校集会で時間を潰されるというのもあります。

 そんなわけで、できる子にとっては、塾なしでは物足りない・ロスの多い教育しかなされないおそれが強いのです。

 

 私は家の経済状況に配慮して中二の秋ごろまで塾は行きませんでしたが、「親のせいで自分の人生をめちゃくちゃにされたくない」と思い無理やり塾に行かせるよう働きかけ、塾に行くことにしましたが、行われている教育のレベルの高さや勉強に集中できる環境に心底感動しました。

 塾と学校では「学年一つは平気で変わるんじゃないか」と思うぐらいやっていることが違いましたし、何より教える側がプロであり小手先の受験テクニックだけでなく論理の追い方といった本質を知ることができました。それに雑学や教訓など受験勉強以外のことでも学べたところは非常に多かったです。

 学校だけではとてもじゃないですが「本物の教育」は受けられませんでしたし、良い大学に行けないどころか、学のないろくでもない人間になっていたとしか思えません。

 

 公立中学からまともに進学したいと思えば、塾は必要不可欠になるでしょうし結局お金がかかります。しかも、学校にいる間は無駄な時間を過ごす羽目になりがちなので、受験上不利です。

 また、朱に交われば赤くなると言いますし、下手すれば悪友に感化されてグレてしまうかもしれません。

 

 それなら教育環境の整った定評のある私立中学や国立中学に行った方が、教育効果が高いですし、コストパフォーマンスが良いと思いませんか?

 どうせ染まるなら志を高く持ち、真面目に物事に取り組む素晴らしい友人に染まるべきでしょう。

 

 

3.大学受験の勉強を先取りできない、大学受験では当然不利

 有名大学への進学実績の良い私立校では、中学校ですでに高校の単元に取り組み、高3になるころには全単元をとっくに履修している状態で総復習に入りだすところも少なくありません。

 よほど優れた頭能を持つ人なら別なのですが、やはり高校から高校の単元に取り組んで、高3の途中でようやく全単元を終わらせるのでははっきり言って間に合わなくなるおそれが強いです。1年も早く取り組んでじっくり勉強している私立出身者になかなか勝てないのは当たり前でして、実際公立トップクラスの高校でも浪人率は高いです。

 

 1年浪人すればそれだけ生涯年収は下がるわけですし、プレッシャーやストレスもかさみます。そもそも東大や京大を始めとした有名大学に合格できる可能性が下がります。

 今の時代でも、出身大学はいつまでも付きまとうものですし、社会も企業もなんだかんだで重視しています。有名大学出身でもコミュ力とかがなければ採用しないというだけで、有名でない大学出身者に比べれば明らかにステータスですし、面接の前に足切りに遭うおそれも減ります。有名大学の社会的評価は以前高いままなのです。

 

 そういうことを考えても、あえて有名大学に行けなくなる確率を上げ、浪人するおそれも高まる公立中学進学という道を選ぶべきでしょうか?じっくり考えていただきたいと思っています。

 

 

4.あえて公立中学に行くメリットはそんなにない

 頭が良い人だけでなく、いろんな人と関わることで学べることがあるのは確かにそうですし、ろくでもない人と関わらざるを得ない仕事で役立つ経験を学べるところもあるでしょう。

 しかし、別にそれは小学校の時点でも既に学んでいますし、地域の人や、部活、バイトなどで色んな人と関わればいいだけで、あえて公立中学に行かなくても十分学ぼうと思えば学べるのではないでしょうか。

 それにまともなことを多く教えてくれるのは、やはりしっかり勉強していて、様々な知識や知見に基づき論理的で合理的な発言をする人ではないでしょうか。優秀な同級生がいっぱいいる環境の方が学べることは多いのではないでしょうか。あえて犯罪者や荒れくれ者と関わる必要はほぼないでしょう。

 

 他には、酷い現実を直視することで幻想にとらわれなくなるというメリットもありそうですが、バイトしていれば嫌でも酷い現実を見ることがありますし、あえて多感な時期に酷い現実下に置く必要はないと個人的には思います。

(ただ、育ちの良い政治家など現実が見えてるのか怪しい人も世の中にはいるので、この点は何とも言えませんね。)

 

 あと、酷い現実を見て、私のように「こんなろくでもない社会は自分が変えていかないといけない」と強く思うようになることが期待できるかもしれませんが、そんなことを思うのはおそらく少数派でしょう。

 むしろ、公立中学を抜け出した後は「頭の悪い奴など死んだ方がいい」、「勉強すらできない奴はクズだ」、「あんなクソみたいな地域は滅びればよい」という思考に陥る人も多そうですし、あまり好ましくない考えに至る人の方が多い気がします。

 

 他にも私立に比べてお金がかからないなどメリットはあるでしょうが、デメリットに見合うだけのメリットなのかはよく考えていただきたいところです。

 経済的に余裕がないならやむを得ませんが、あるなら中学受験をぜひ有力選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 私としては、こういう問題の多すぎる中学校をなくすため、もっと警察学校現場に介入するべきと思っていますし(元警察官を学校に常駐させているところもあるとか)、ドイツ式に問題児は片っ端から退学にするべきだと思っています。あと小学校時点で原級留置も実施して、勉強しない人間を排除すべきではないでしょうか。

 「そこまでやるのは可哀相」とか言う人もいるかもしれませんが、真面目に頑張る生徒の教育を受ける権利こそが一番守られるべきであり、被害を受けている真面目な子こそが可哀相です。

 

 しかし、そういう取り組みが行われるのはもうちょっと後になるでしょうし、現状だと荒れた公立中学校には絶対進学すべきでなく・進学させるべきでないと個人的には思います。

 あえて公立中学にいかせるメリットもあるのでしょうが、いかんせんデメリットがあまりに多すぎです。弊害・リスクが大きすぎるのです。

 

 私も「中学受験で国立に行っておけば、居心地の良い環境でもっと勉強や部活に力を入れられたし、落ち着いてハイエクケインズフリードマンなどいろんな本をゆっくり読めたし、高い志をもった仲間と学校でも切磋琢磨できるなど受験でも有利になったし、色んな面で自分をより大きく成長させられたのではないか」とつくづく思います。

 親が中学受験に何の関心もなくお金もなかったわけですが、国立に行く前提で塾代出させることぐらいならできたんじゃないかと思えてならないですね。

 でも、小学生じゃそこまで頭が回らんよ。それに受けれたとして受かるかもわからないけどね。