語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

試験や試合前に緊張しすぎる人は、余計なことを考えるのをやめよう

 試験や試合などの大事な出来事の前になるとどうしても人は緊張するものですが、中には眠れなくなったり、おなかを壊したり、冷汗が止まらなくなったり、食べ物がのどを通らなかったりするほど緊張しすぎる人もいます。

 

 私も幾多もの試験や試合をこなしていますが、いつまでたっても上のような症状が出るほど緊張しますし、そもそも試験とかでなくても壊れているぐらい緊張する人間なのですが(社会不安障害の中でもかなり重度としか思えませんね…)、試験前や試合前にどういう心構えでいればマシになったか語りたいと思います。

 

 

○ダメだったときのことを考えすぎない

 受験にしろ試合にしろ何故人が緊張するかと言うと、上手くいかないことをおそれているからです。

 特に不安症の人は、失敗した場合にどういう事態が待ち構えているか・自分がどういう不快な状況に追い込まれてしまうのかを鮮明なイメージをもって思い浮かべることができ、細部までシュミレーションができてしまうのです。

 

 しかし、ダメだったときのことを考えすぎると、当然不安は高まりますし、その分絶対失敗してはならないとの緊張が高まります。

 「浪人したらこの勉強をまたやらないといけない」、「それに生涯賃金が減ってしまう」といったようなことは考えず、とにかく「ダメならダメで浪人すればええねん」などと開き直りとにかく目の前のことだけ考えるようにして、適度な緊張感を保つ方が思うようなパフォーマンスをすることができる確率は間違いなく上がるでしょう。

 

 

○できていないところ、苦手なところがあっても考えず開き直る

 受験勉強にしろ、スポーツにしろ、やってもやっても課題は出てきますし、完璧になることはまずないでしょう。

 できていないところや苦手なところはどうしても残りますし、どれだけ頑張ってきた人でもやり残したところがあるものです。

 

 しかし、今さらやり残し部分についてどうしようと不安に思っても仕方がないので、とにかく開き直って今できることをやるというのが大事です。

 自分が苦手と思うところがあっても大きな痛手にならないこともありますし、他の人もダメで相対的に自分が上に行けることもありますからね。

 ダメなところは試験や試合の後にしっかり反省して次に活かせばいい、人生に活かせばいいと割り切りましょう。

 

 

○過去を振り返らない

 過去の模試でいい結果が出なかったとか、過去の対戦ではボロ負けしたとか過去のことを考えて不安を高めたところでどうしようもありません。

 過去は過去と割り切って、とにかく今どうするかに気持ちを集中させるべきです。

 過去の失敗を振り返る暇があれば、少しでも修正点を考えて、目の前にある試練に向けて戦略を練るべきです。そうしたほうが成功率は間違いなく高まるでしょう。

 

 

○自信がなくても、今だけ(根拠のない)自信をもて

 過去の結果が芳しくないと、どうしても「やはり良い結果が出ないかもしれない」、「勝率は3割もないかもしれない」などと自信をもてないものです。

 

 しかし、やると決めたからには今さら勝率を考えても仕方がないですし、他人の力量を考えても仕方がありません。

 他人との余計な比較などせずに、とにかく「自分はできる」・「自分は才能がある」と今だけでも思い込みましょう(とはいえ、油断は禁物ですけどね。)。

 

 

○どうでもいいぐらいに考える<病的に緊張する人のみ>

 人が緊張するのは、多かれ少なかれ取り組んでいる物事が重要であり、失敗したくないという思いが強いのが原因でしょう。

 そのため、「どうせ第一志望じゃないしどうでもいいわ」、「浪人して東大受けたほうがええやろ」、「負けたら負けたで受験勉強にすぐ切り替えられるし、そうなったらそうなったで悪くない」と言ったように取り組む物事をどうでもいいぐらいに思っていれば、緊張はしにくくなります。

 

 ただ、本当にどうでもいいと思ってしまうとやる気がなくなり悪い意味で緊張感がなくなるため、緊張は解けても別のリスクがあります。

 「こんな風に考えるのは、真摯な態度でない」と怒り出す人も出てきそうですし、本当に懸命に頑張りすぎていて病的に緊張してしまう人以外にはおすすめしにくいアドバイスです。

 

 

 何点か書いてみましたが、緊張しすぎる人というのはだいたい物事を考えすぎです。想像力が悪い意味で豊かすぎるのです。

 余計なことを考えずに、目の前にある課題に対処することを考える方が物事が上手くいく可能性は間違いなく上がるでしょう。

 

 あと一般論としてはお勧めできないのですが、司法試験みたいなリスクの高い試験ともなると、もはや本来は考えておくべきとされることまで考えない方が良い場合もあります。

 詳しくは↓で書いていますが、「ダメだったときのことは一切考えない」、「ダメだったときに考えればええやん」的な発想も馬鹿にできないと思います。