語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

お金があるのにプロの指導を受けないのは悪手の可能性大だ。塾・予備校はできるだけ利用することをお勧めする

 世の中には、「別に予備校行かなくても何とかなるでしょ」、「塾は勉強がまるでできない子が仕方なく行くべきところ」、「塾も予備校もいかなくても良い大学に行ける人もいるし、別に要らない」という風潮もいまだに残っています。

 しかし、個人的には予備校や塾のおかげで劇的に成績を伸ばせましたし勉強以外で学べることが多かったですし、お金がある限り予備校や塾を是非とも活用すべきだと強く思うので、その理由について語りたいと思います。

 

 

○塾・予備校は受験のプロ

 学校の先生は受験で必要な教科こそ教えてくれますが、あくまで指導要領に従ってとりあえず教育をする人であり、受験のプロというわけではありません

 教えてくれる量もあくまで最小限ですし、有名な大学・高校に合格するには物足りない指導量・指導内容しかありません。

 

 それに対して、塾や予備校は、受験のために生活をかけて指導を行う機関であり、合格に必要な情報を大量にもっていますし、合格のためのノウハウ・指導方法をひたすら磨いています。

 お金さえ出せば、徹底的に親身になって教えてくれますし、高度で複雑で細かい内容まで教えてもらえます。しかも、教える実力のない人は淘汰されるので、選りすぐりの実力が講師がわかりやすく教えてくれるのです。学校のように教える能力が乏しいと思われる人でもクビにならないのとは違うのです。

 

・合格のために必要な指導を磨いている

・指導量が多い

・複雑な内容まで教えてもらえる(独学は難しい内容も理解しやすい)

・しかもわかりやすい(理解までの時間を短くできる)

 わけですから、塾や予備校を使わないというのはあまりにもったいないでしょう。

 塾や予備校を利用しないのは、あまりに大きなディスアドバンテージだと思いませんか。

 

 

○高度すぎる内容はプロにしかなかなか教えられない

 普通の学校では、正直そこまで勉強ができてなくても入学できる大学出身者も多いです。

 さすがに簡単なことはちゃんと教えてくれるものの、難易度が上がると指導が怪しくなる人が少なくありません。公立トップ校では、生徒の方がその科目をよく理解しているという逆転現象が起こることもままあります。

 

 しかし、塾や予備校では東大や京大を中心に有名大学出身者が多く、複雑で高度な問題までしっかり理解しそれを上手く教えるだけの頭脳を持った人が多く在籍しています。

 受験について確固たる自信と能力を持った人が、生徒指導などで時間を奪われることなく、あの手この手を尽くしてわかりやすく指導することを考えて指導に当たれるわけですから、普通の学校ではできない高度な内容についてもしっかり指導が期待できるのです。

 

 前回の記事で国語については語りましたが、「こればかりは相当の実力者でないと上手く教えられない」という複雑で高度な内容も、塾や予備校であれば教えてもらえる可能性が高いのです。

 

 

○受験で成功している人はだいたいプロを利用している

 現在では、有名な大学に合格できる人のほとんどが、小中高のどこかで塾や予備校を利用しているものです。

 特に有名大学進学者の多い中学受験経験者は、塾や予備校なしに有名中学に合格するのは不可能に近い性質上、ほぼ全員が塾・予備校の利用者でしょう。

 

 中学受験非経験者でも、進学塾なしに超進学校や進学校(自称ではない)に行ける人はなかなかいませんし、私の周りを見てもほぼ皆無でした。

 大学受験でもどこかしらの塾や予備校を利用する人が多く、全く利用しないという人はかなり少なめであり、利用しない人もだいたい有名私立校出身というパターン(中学以前では塾・予備校をどっぷり利用している)です。

 

 一応、全く塾や予備校を使わなかったという人もいないわけではないでしょうが、今では絶滅危惧種レベルじゃないかと思うぐらい珍しい存在です。

 というのも、各大学の入試問題のレベルやセンター試験のレベルは、塾・予備校による受験対策に対抗して年々上がっています(センターについて大幅改変があるので今後は不明)。英語なんて四半世紀前の二倍以上の分量になっていたりしますし、どさくさに紛れて古文なども長文化していたりします。

 東大や京大の合格者の内訳を見ても有名私立校出身者が多いですし、昭和の頃とは違って、もはやお金をかけないとなかなか東大などの有名大学にはいけなくなっているのが実情なのです。

 

 今の時代に塾も予備校も利用しないで上手くいった人というのは、おそらくとんでもなく記憶力や理解力が優れている人か、たまたま良き指導者が周りに大勢いた豪運な人でしょうし、とても真似してはいけません。

 以前書いた記事でも書いていますが、受験では基本的にスタンダードな成功例を参考にするべきであって、とびぬけて素質がありそうな人の真似をするのはあまりに危険です。再現ができずに失敗する可能性が極めて高いですからね。

  

 

○結論

 お金がないならどうしようもないですが、余裕があるなら進学塾を利用しない手はまずないと個人的には思います。

 合格の可能性を上げられる可能性が高いですし、行ける大学・高校のレベルを1つ2つ上げられる可能性が上がりますからね。

 

 スポーツでも優れた指導者の下で練習する人が活躍する傾向がありますし(高校野球で遠く離れた地に行ってでも指導者を追うパターンが多く、テニスも卓球も海外での英才教育が功を奏している)、結果を出してくれる指導者に出会うことは極めて大事だと思います。

 良い結果を出そうと思ったら、学校の先生は近所にいる町のコーチぐらいの認識にとどめて、さらに有名な指導者の下に飛び込んでいくことが大事ではないでしょうか

 勿論、町のコーチにも凄い人はいるでしょうし、その人たちの指導が役に立たないわけではありませんが、さらなるステップアップを図りたい場合には不十分だと思います。

 

 

○おまけに言うと

 今回は指導の面に着目して塾や予備校に行くべきと言う話をしてきましたが、指導と同じかそれ以上に良きライバルと切磋琢磨する環境が整うというのも良いところです。

 やはり、自分ひとりでただ頑張るのは精神的に難しいですし、周りと一緒に頑張って、凄い同級生に引っ張ってもらうことはとんでもなく重要だと思います。周りに負けたくないというモチベももてますしね。

 あと、一人では無理なことでも他の人と一緒だと謎のノリで乗り切れることも珍しくないものなのです。

 

 それに、塾や予備校では、静かで勉強に集中できる環境が整っていることが多く、自習がしやすいのが素晴らしいところです。

 私のように家庭が崩壊していて親兄弟がやかまして仕方がない、度々修羅場に巻き込まれるような人でも、塾や予備校さえあれば落ち着いて勉強ができるのです。1年で360日ぐらい予備校で夜遅くまで過ごし、できるだけ親と顔をあわせないようにしていたほどアレな環境だったとは、とても他人には言えない。